dusk stars

宇宙に煌く6つの星にあこがれるただの星屑。

リョウタ 2014。

先日Endless SHOCK 2014を観劇しました。

ストーリー的には大筋去年と変わらずということで、結構気楽な気分で観に行きました。

結論から言うと

圧倒されました。

山本亮太に。

リョウタに。

去年から比べると驚くくらい完成度が上がってました。

ちなみに昨年の「わたし的リョウタについての考察」はこちら↓

リョウタ。

(携帯からの投稿により見づらい+自分メモ用なので何様発言大目なのであしからず)

なんといっても今年のSHOCKの山本さんのビジュアルの良さについて凄い語りたいんですが、

それはとりあえず今度に回し、去年とどのように「リョウタ」が変わったかを考察していきたいと思います。

ここから先は私の「独断と偏見」「妄想」「個人的解釈」がこれでもかってくらい溢れているので、ご了承ください。

あと、まだわたくし一回しか観劇してないので、それもあしからず・・・。

まず最初にツイッターでSHOCKのレポが流れ始めてから

「リョウタの年齢設定が低くなった」というのをちょくちょく見ました。

実際に観てみて年齢設定が低くなったんだけれども、精神年齢は高くなったな~というのが感想です。

去年はどちらかというとヤラやふぉーゆーと年齢的に同期?みたいな感じがありました。

ヤラに対しての「待てよ!」という割と強気なセリフからもわかるとおり、

立場的にはふぉーゆーに近い立ち位置にいたと思うんです。

ふぉーゆーとユウタでいえば、断然ふぉーゆー寄り。

しかしSHOCKは去年初めて出演したし、年齢的にも屋良くんやふぉゆよりも若いので違和感が少しありました。

それが今年はヤラやふぉーゆーたちよりも弟感がありつつ、ユウタと比べれば少し精神年齢が高い、

「リョウタ」という一人のキャラクターとして新しい立ち位置を確立していて、

去年よりも断然感情移入がしやすくなりました。

(とても分かりづらくて申し訳ない)

リョウタという役柄の立ち位置の設定を変えてきたことにより、

リョウタとヤラ、リョウタとコウイチの関係も去年とは少し変わってきました。

去年のリョウタは

「ヤラ派でもコウイチ派でもない。コウイチとヤラがいる舞台が最高であり、そこに自分も立っていたい。

 ただ楽しくショーをしていたい。」

という非常に単純でわかりやすいキャラクターでした。

だからヤラがコウイチに嫉妬したり、コウイチが一人もがいていたり、

そういう二人を見ていてもリョウタにとっては、

そんなことよりもとにかく「楽しくショーをすることがすべて」。

嫉妬や苦しみがあったとしもて「ショーがあればいいじゃない」という考え方だったため、

なかなかコウイチのこともヤラのことも本当の意味で理解しきれていなかったのではと思います。

凄く単純で、わかりやすくて、ある意味とっても自分勝手(笑)。

今年のリョウタもたぶん基本は変わってないんです。

でも「楽しく舞台に立っていたい」という気持ちだけでショーができるわけではない。

そのことに今年のリョウタは気づいたんだと思います。

自分勝手さが減り、周りが良く見えるようになったと感じました。

公園のシーン。

千穐楽を迎えたカンパニーのショーが新聞で大絶賛されます。

新聞の記事を嬉しそうに読み上げるリョウタ。

ここまでは去年と変わりません。

しかしオーナーが登場し、

「ブロードウェイの今より大きなオンの劇場でやってみないかと誘われている」

という話のとき、去年はとてもうれしそうにユウタとはしゃいでいたんですが、

今年はユウタがはしゃいでリョウタに「ねえねえ!聞いた!?オンだって!?」って

興奮気味に話しかけているのと対照的にリョウタはあまり喜んでいない表情をしていました。

そして「オンの先へ」を話すコウイチに対して怒りを露わにするヤラを

リョウタはとても悲しそうにみるんです。

「楽しいだけじゃショーはできない」。

そのことを理解している今年のリョウタはきっとカンパニーのことも去年より理解してたんだと思います。

今、オフのシアターでこれだけ楽しくショーができている。

でも、オンに行くということは環境が変わるということ。

前からヤラがコウイチに対して抱えていた大きすぎる憧れと嫉妬に薄々気づいていたリョウタは、

このことがキッカケでカンパニーが崩壊してしまうんじゃないかと予感していたのかな・・・と。

根底にはやっぱり「このカンパニーで楽しいショーがしたい」っていうものが変わらずあるからこそ、

環境が変わってこのカンパニーが壊れてしまうならずっとオフで・・・っていう気持ちも

少なからずあったのかもしれません。

感情的になり公園を去るヤラを

「ねえ・・・待ってよ・・・!!」と心配そうに追いかけるリョウタ。

今ここでヤラとコウイチがすれ違ったままだと絶対に壊れる。

この「待ってよ」はカンパニーを壊したくない一心で出た

リョウタの「もっとちゃんと話せば、分かり合えるはず」という切実な気持ちが込められたセリフ。

去年の「なんでうまくいかないんだ!」という怒りではなく、

「ヤラもコウイチもお互い信頼しあっているのに、どうしてすれ違うんだろう」という

悲しみのほうが強い印象でした。

楽屋で揉めるシーン。

機材の不具合で舞台に出れず怒るヤラに対し、

「お前はもうステージに立つな」というコウイチをリョウタは悲しそうに見ていました。

予感していたことが当たってしまった悲しさ。

崩壊を止められなかった自分への悔しさ。

なによりコウイチとヤラがにいるステージに自分も一緒に立つことが幸せだったのに

その幸せが皮肉にもコウイチとヤラによって壊された瞬間でもありました。

ヤラが「誰のせいで・・・」とコウイチに捲し立てたとき、

リョウタはヤラが一瞬ためた少しの間に、何か言おうと口を開きかけます。

でもコウイチへの不満がヤラの口から止まらず、リョウタは何も言えなくなります。

「こんな状態でいいショーなんてできるはずがない」というコウイチにもなにか言おうとするリョウタ。

結局それも言葉になることはなく、舞台上の誰よりも先にリョウタは楽屋から去ります。

荒々しくネクタイを取りながら去っていくその後ろ姿からは、

去年のなんで楽しくできないんだろう、という外への苛立ちではなく

結局ヤラにもコウイチにも何も声をかけてあげることのできなかった自分への苛立ちにみえました。

そして迎えた2幕。

去年はどうもこの2幕が全体的に「おしい」・・・!と思っていましたが、

今年は本当にリョウタというキャラクターが愛おしすぎて泣きました。

コウイチが最後に出演したシアターでヤラの舞台に立っていたリョウタ。

オーナーがヤラが今もあのステージに立っているのは、コウイチが帰ってくると信じているから・・・

と言っていましたが、たぶんそれはリョウタも同じなんでしょう。

ヤラとコウイチが一緒に立つ舞台。

それを夢見てリョウタは1年ずっとヤラと共にステージに立ち続けた。

突然ヤラのショーに乱入するコウイチ。

「コウイチ・・・!?」って皆が驚く中、ゆっくりと振り返りじっとコウイチを見つめるリョウタ。

どうしてここに・・・?という疑問はあるものの、楽しく踊り始める皆と共に

徐々に嬉しそうに笑みがこぼれはじめます。

ヤラのほうを向いて「コウイチが帰ってきたよ!ヤラもこの時を待ってたでしょ!」と

一緒に踊ろうという仕草をするリョウタに対してヤラは俯いたまま。

それをみて一気に笑顔が曇り、曲が終わると真っ先にヤラを心配そうに見つめます。

やっぱり、リョウタにとってのショーの完成形は楽しそうにヤラとコウイチが踊っていること。

楽しそうじゃないヤラが気になって仕方ないんだろうな・・・。

「なんでいるんだよ・・・」とコウイチにまたも不満をぶつけるヤラに対して、

フクダが突っかかるのを宥めるリョウタ。

お前まだコウイチにそういうこというのかよ!という周りの批判的な視線と違い、

リョウタはやっぱり悲しそうに見つめ何か言おうとします。

それでも、それでも、リョウタはなにも言えないんです。

リョウタが何かいったところで、きっと何も変わらないのを知っているから。

これはヤラとコウイチが二人で解決しないといけないのを知っているから。

そしてヤラの告白・・・。

「予備の刀を本物の刀に替えたのは俺だよ・・・!」

その言葉に信じたくないと頭を振るリョウタ。

リョウタにとってコウイチもヤラも憧れの存在。

そんな二人がどうしてこうなってしまったのだというやり切れない思い。

リカに「俺を殺してくれ」と泣きながら懇願するヤラを、リョウタは泣きそうになりながら止めようとします。

違うんだ、誰のせいでもない、ただ・・・ただ少し間違えちゃっただけなんだ・・・。

リカが「コウイチは既に息を引き取っている。お願いだから目を覚まして・・・」とコウイチをナイフで刺すと、

目を見開き、一番にコウイチに駆け寄るリョウタは「おい、リカ・・・お前なにしてんだ・・・」と

声を震えさせます。

そして「あなたの身体・・・こんなにも冷たい・・・」と泣き崩れるリカの言葉を聞いて

リョウタも泣いてしまうのです。

涙はこぼれていなくても、リョウタは泣いていました。

リョウタの心は涙であふれて、コウイチが死んだという事実を受け入れることができません。

「いつ消えてもおかしくない」

そんなコウイチの言葉に口を開きなにもいえないリョウタ。

そして、そのまま「このカンパニーでの最後のショー」・・・。

最後だという悲しみから切なげに・・・、でもヤラとコウイチともう一度ステージに立てているという事実に

どこか嬉しさも感じながらリョウタは必死に踊ります。

そして最後コウイチが倒れたとき・・・

リョウタは一瞬眉が下がり泣きそうになりますが、唇をぐっと噛み堪えます。

コウイチと、ヤラと、このカンパニーと、素敵なショーができたんだから泣くことはできない。

そういった想いがリョウタから感じられました。

最後徐々にみんながコウイチは心の中にいるんだと笑顔になっていくなか、

なかなかリョウタは笑顔を見せません。

コウイチとヤラと一緒に舞台に立つ。リョウタにとっての幸せがもう叶わない。

それでも最後にカンパニーが一つになって、

コウイチの存在がリョウタの心に宿った時、ようやく満面の笑顔を見せるのです。

今年のリョウタはショーへの愛はもちろんですが、カンパニーに対しての愛が非常に強いと感じました。

ああ、このカンパニーが本当に好きなんだな、このカンパニーを守りたいんだなというのが色んなところで見られて、

どうにかしたいけど、なにもできない無力さにもがき苦しむリョウタがとても必死で、とても健気で。

台詞の量は去年とほぼ変わってないんです。

だけどその台詞の少なさを逆に利用して、

「リョウタはコウイチやヤラよりも年下だし後輩だから、

 ふぉーゆーの4人みたいにヤラやコウイチにうまく言葉をかけてやれない」

というもどかしさを完璧に表現した山本さんには完敗です。

台詞は制限されてても、「なにか言おうとする」という演技を加えるだけでリョウタが今何を思っているか、

どう感じているかがとてもわかりやすかったです。

そして「何か言おうとする」タイミングがこれまた絶妙で、思わず「うまいなあ・・・」と唸ってしまいました。

山本さんが独自に考えたのか、演出の方からいわれたのか・・・。

それは私にはわかりませんが、そのもどかしさを完璧にものにした山本さんの演技力には脱帽です。

そして全体を通していえることは、

昨年はダンスシーンと演技のシーンでの切り替えがあまりうまくいっていなかったんです。

今年のパンフレットでも「切り替えが難しい」と言っていました。

でも今年は違った・・・!最初から最後まで、完璧にリョウタを演じていました。

その成長に感動。この1年で本当に想像もできないくらい成長していて。

私は残念ながら昨年の博多にはいけなかったので、この成長が今年からなのか、

昨年からなのかはわからないのですが、とにかく今年のリョウタは去年よりも一味もふた味も違います。

SHOCKのカンパニーの中で、リョウタはあまり目立つ役柄ではありません。

ふぉーゆーみたいにヤラとコウイチとの関わりが深いわけでもない。

ユウタみたいに弟的存在でみんなから気にかけてもらっているわけでもない。

そして実際も同じで・・・。

ふぉーゆーみたいに長年一緒に舞台をやってきたわけでもない。

岸くんみたいに可愛がられて、手取り足取り色々教えてもらえるわけでもない。

だからといって山本さんが可愛がられてないとか全然思っていません。

むしろいじられて愛されてるなーと感謝しています。

でも昔から信頼されている仲間がいるカンパニーに、年齢もだいぶ離れている新人と一緒に入る。

一人で乗り込んでいくにはあまりにもハードルが高すぎてとわたしなら怖気づいてしまいます。

そのハードルを乗り越えたうえで、山本亮太とリョウタは大きく成長しました。

SHOCKが決まった時、嬉しさと同時に

埋もれてしまわないかな・・・やっていけるかな・・・と少し心配になりました。

They武道が4人から3人になってまだ不安定だった時期。

実際去年観劇したあとも、これでよかったのかな・・・They武道3人で活動したほうが・・・と正直少し思いました。

だけど、今年のSHOCKをみてそんな考えが一気に消えました。

よかった。SHOCKに出ることができて本当によかった。

山本さんは去年より一回りも二回りも大きくなってしました。誇らしくて頼もしくてかっこよかったです。

ジャニーズJrになって10年以上。

成長が止まってもおかしくないのかもしれない。

だけどこうやって驚くくらい山本さんを成長させてくれる舞台に立たせてくれた

光一くんはじめ、カンパニーの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。

なにやら凄い激重な雰囲気になってしまいました・・・(笑)

語彙力がなくてリョウタのすばらしさを表現しきれないのがもどかしいです・・・。

今後SHOCKを観に行く方たちが、少しでも、ほんの一瞬でもリョウタのことも見てくれるとうれしいなと。

リョウタのこと分かってくれたらうれしいなと思い書きました。

まあ、ほぼほぼ私の妄想ですけどね!!!!

色んな解釈の仕方があるので、あくまで私が感じたことを書きました。

他の方はどんなふうに感じたのかな~。とても気になります!

なんだかとてつもなく長くなってしまいましたが、

Endless SHOCK 2014 はまだまだ始まったばかりです。

長い舞台なので身体には気を付けて山本さんにはリョウタを演じきってほしいです!

頑張れー!